熱き血潮のほとばしる音塊

under a blood red sky
U2
1983


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邦題は『四騎』

ダブリンから登場した粗野で攻撃的な四人組による初のライブアルバム。

その演奏は荒々しく、力づくで魂をつかもうとする。
アイルランドは長らく英国に蹂躙され、虐待され、抑圧されてきた。
IRAは力づくで英国をはねのけようとして武器を手にとった。

U2は武器を手にとるかわりに、手にした楽器を武器にした。
力一杯、思い切り良く。それこそ力の限りそれをふりかざす。
ギターは世界を切り裂き
ドラムは世界を砕き
そしてベースは大地を穿つ



ボーカルの声は朗々と響き渡り
天へと吸い込まれる。

原初の叫びにも似たほとばしるその音は
なんの戦略も無く、技術も無く
その魂を盾にして、正面から世界と向き合う若者たち。
世界を変えたいという衝動が
まっすぐに音になってほとばしっていた。



やがて政治的にも音楽的にもビッグネームになった彼らは
世界を変えうる大きな力を手に入れた。
そして、洗練され知的になった彼らは
振り上げた拳を、狙ったところに慎重におろす。

はたしてそれをロックと言えるだろうか??
それとも、私が大人になれなかっただけなのだろうか。。。。
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by bow1965 | 2010-05-28 22:02 | 〜80年代 英国のロック
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