翳りの国

OTOWA SHIN 2
音羽信
2010


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前作「わすれがたみ」から35年後に届いた音羽信の新譜。とはいえ、わすれがたみと同時に創作されていたものを、盟友久保田麻琴が中心となって録音/製作したものである。バックの演奏はわずかに現代的だが、音羽信の声は変わらない。

前作がわずかなアシッドの香りとともに、わずかな浮遊感をともなっているのに対し、本作は地面にめり込むような重さがある。重さ?重みをともなわないので、引力というべきか?モノトーンの引力だ。

前作が日陰の木漏れ日だとしたら、本作は晴れた日に不意に日陰にはいってしまった感じ。仄暗い感じであるが、70年代特有の湿度はない。
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by bow1965 | 2011-01-23 11:27
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