The Original Sandy Denny
Sandy Denny 1991 もともと、このブログのタイトルは、この人の歌からとったものである。英国フォークきっての歌姫である。惜しむらくは、まさにこれから更なる深みに到達しようという時に、亡くなっている。これはその追悼盤として、1967年の音源をコンパイルしたもので、1978年にLPで発売されているものをCD化したもの。 サンディはSTRAWBSが振り出しで、FAIRPORT CONVENTION、FotheringayそしてLED ZEPPELINへの客演など、そしてそのほかに数枚のソロアルバムがあると言うのが、一般的な認識であろう。彼女の歌声は決して極端な美声ではないものの、、穏やかで優しく、すべてを包み込んでくれる深さがある。まさにトラッドを歌うためにあるような歌声である。 もちろん、Fairportでの歌声も大好きである。でも、それ以前の、このCDにおさめられている瑞々しい歌声が、私は好きだ。本格的にトラッドに取り組む以前の、いまだアメリカンフォークを土台に歌う彼女。その一方で、祖母のものであったバラッドも歌っており、己のアイデンティティを模索していたのであろうか。ひたむきに音楽に向かう少女の姿が、そこにはある。声を張り上げ、テンポよくギターを刻みながら歌うその姿は、後の圧倒的な存在感こそないものの、ある種の鮮烈さをほとばしらせている。Martin Carthyのデビューアルバムもそうであるが、ひたすら歌に向かう潔さが、その歌をささえているのかもしれない。
by bow1965
| 2006-06-23 22:10
| 〜80年代 英国のフォーク
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