<   2006年 11月 ( 3 )   > この月の画像一覧

以外に黒っぽくないんです

Blues Anytime
V.A. 1968
b0096724_17295629.jpg


An Anthology Of Blitish Bluesという副題の示すように、英国のブルーズのアンソロジーである。一曲目はブリティッシュブルーズの立役者John Mayall & The Bluesbreakersで、まずはここから始めるべし!と言わんばかりの内容。Bluesbreakers出身の存知Eric Claptonが二曲目というのも心憎い(W)後年、すっかりシンガーと化してしまったClapotnがBlues小僧だったころの、鮮烈な演奏は聞き物である。もちろんCreamほどアートロックしていない本当のブルーズがそこにある。

イギリスとは不思議な国で、ブルースにしてもいつの間にやらしっかりとイギリスの音になってしまう。ディープサウスからはじまったいわゆる戦前ブルーズが、アメリカではたとえばThe Paul Butterfield Blues BandだったりCanned Heatだったり、やっぱり黒人になりきれなくて新境地を切り開いた白人ブルーズというかんじであるのに対して、イギリスでは黒人とか白人とかどうでも良くて、ひたすらにブルーズと言う音楽をねじ伏せる感じがする。結果、どちらかというと、ブルーズはアメリカに逆輸入されていないか!?と思うほどである。

そんなブルーズは、R&Rはいうにおよばず、後にアートロックをはじめとするさまざまな音楽としてさらに広がっていくイギリスの音楽の基礎となっている。本アルバムはそんなブルーズを聞くためのとっかかりとしては、出来すぎたアルバムであろう。そしてそこから、是非Savoy Brownや昔のFleetwood Macを聞いて欲しい。ロックがロックだった時代の空気がそこにある。

ちなみに現在入手できるのはCharly盤らしいのだが、これは旧アナログ盤のVol.1を復刻したものである。旧版のImmediate盤はVol.1とVol.2がカップリングになっていて、かなりお得。ちなみにアナログはVol.3まであります。
[PR]
by bow1965 | 2006-11-25 18:35 | 〜80年代 英国のロック

英国裏ベストメンバー

June 1, 1974
Kevin Ayers 1974
b0096724_2251467.jpg


邦題は悪魔の申し子たち、であることを後に知って、ひくりがえった覚えがある。 Kevin Ayersで初めて買ったのがこのアルバムだったような気がする。当時ベルベット・アンダーグラウンドが大好きだった私は、NIcoが聞きたいこともあって、かつEnoのBaby’s on fireも聞けて、三倍お得という感じであった。で、どちらかと言うとアナログで言うA面のほうがヘヴィーローテーションであった。Nicoは本当に鬼気迫る感じで引きずり込まれるようであったし、Enoは後の801Liveよりももっと、どろどろどろどろ粘りまくっている。 しかしまあ、よくもこれほどのメンツを集められたと思います、はい。

 初めて聞いたKevinはルックスからは想像もできないほど野太い声だった。そしてリラックスして少しねじれたポップセンスにいちころだった。 このアルバムからKevin Ayersに入るのはいかがなものかと思わなくもないが、豪華なバックを引き連れ、濃い面々と四つに組んで一歩も引かないKevinに感心しきりであった。むしろ、A面の緊張感から解放され、B面のリラックス具合にほっとしたものである。

と書いてて思い出した。初めて買ったのはOdd Ditties だったかもしれない。すでに廃盤で入手可能なのがオランダ盤のみ、それを逃したら入手困難という状況で慌てて買ったのはモダーンミュージックでのことだったか・・・
[PR]
by bow1965 | 2006-11-22 22:35 | 〜80年代 英国のロック

大地に根ざした音楽の強さ

Ilmattar
Varttina  2000
b0096724_1741255.jpg


 さて、ほとんど皆様に馴染みの無い北欧からの一枚。ヴァルティナです。フィンランドのカレリア地方の伝統的な女性コーラスグループとして結成されたらしいのですが、伝統的なリズム・メロディと現代的なアレンジが絶妙なバランスで組み合わせられています。

 全編にわたって繰り広げられるのは、パンチの効いた変拍子の(w)女性コーラス。これが寄せては返し、返しては押し寄せ、重なり、おいかけ、複雑に絡み合っていきます。そのそのコーラスは厚みといい、複雑な構成といい、我々にとっては超絶的なといっても良いほどなのです。
 これがほとんどスタジオライブで、オーバーダブは極力しない方向で製作されたと聞いて、のけぞってしまいました。いったい何人でこんな分厚い、アグレッシブなハーモニーを産み出すのだ!!(4人らしい)そして、バックを固めるカンテレをはじめとする民族楽器の数々。もう変拍子(付加拍子?)バリバリで、ユニヴェル・ゼロにコーラスが乗っかった感じと言えば、わかる方にはわかるでしょうか(w)

 このアルバムはフィンランドの神話的叙事詩カレワラ(ワイナミョイネンが活躍するやつね)に出てくる大気の女神をモチーフにしているそうですが、アーシーな感じである一方、結構ワールドミュージック風になっており、非常に聞きやすく仕上がっています。

 気になった方はここをポチッと押してみてください。これはシングルカットの都合上??結構聞シンプルな構成で、この一曲でアルバム全体の雰囲気がわかるわけではないし、ましてこの音質ではかなりきついものがありますが、なんとなくコーラスの感じくらいはわかると思います。

 で、結構フィンランド辺りの伝統的な音楽はバルト海を挟んで東欧諸国と通じるものがあります。地理的にも音楽的にも少し離れていますが、ブルガリアン・ヴォイスとも親戚みたいなもんではないでしょうかねぇ。
[PR]
by bow1965 | 2006-11-04 18:31 | その他の音楽