<   2007年 01月 ( 1 )   > この月の画像一覧

センス・知的テクニック・ストイックな姿勢


kenso 1982
b0096724_12205377.jpg


 初めてKensoを聞いたのは1986年のことであったと思う。四人囃子はともかく日本のプログレにはあんまり興味がなく、さらにインストであるため、ほとんどどうでも良いと思っていた。たまたまF君から借りたライブテープを聞いて衝撃を受けた覚えがある。

 その緊張感と前進性、極めてストイックな演奏を支える高度なテクニック。いたずらに叙情に流されることなく展開してゆく様は、他の何者にも似てはいなかった。その第一印象は強烈であった。

 たまたま通っていたレコード店で中古で出ているこのアルバムを見つけたとき、プラス2000円ほどのプレミアがついていたものの、迷わず購入に踏み切った。もちろん、その頃すでにkensoはメジャーデビューを果たした後、休止状態に入っていたのであるが、その後の快進撃は言うまでもない。

 kensoにとってはさらに完成度の高いアルバムを発表しており、現在もプログレスしつづける数少ないバンドであるが、このアルバムがその起点である。円熟しつつあるいは安定しつつ常に高みを目指しつづけるバンドではあるけれども、この時持っていた瑞々しさはもう望めないし望むべきではないのだろう。青臭い、あるいは未熟であるのかもしれないのであるが、それを聞いていた私たちもまた若かったのである。

 初心に帰ることと、初心は違う。そういうことを教えてくれるアルバムである。年頭に、久々にこれを聞いて、自分の初心を思い出してみよう。果たしてわたしの初心は何だったのか、わたしはプログレスし続けているのか・・・
[PR]
by bow1965 | 2007-01-01 12:38 | 〜80年代 日本のロック