Blues Anytime
V.A. 1968 An Anthology Of Blitish Bluesという副題の示すように、英国のブルーズのアンソロジーである。一曲目はブリティッシュブルーズの立役者John Mayall & The Bluesbreakersで、まずはここから始めるべし!と言わんばかりの内容。Bluesbreakers出身の存知Eric Claptonが二曲目というのも心憎い(W)後年、すっかりシンガーと化してしまったClapotnがBlues小僧だったころの、鮮烈な演奏は聞き物である。もちろんCreamほどアートロックしていない本当のブルーズがそこにある。 イギリスとは不思議な国で、ブルースにしてもいつの間にやらしっかりとイギリスの音になってしまう。ディープサウスからはじまったいわゆる戦前ブルーズが、アメリカではたとえばThe Paul Butterfield Blues BandだったりCanned Heatだったり、やっぱり黒人になりきれなくて新境地を切り開いた白人ブルーズというかんじであるのに対して、イギリスでは黒人とか白人とかどうでも良くて、ひたすらにブルーズと言う音楽をねじ伏せる感じがする。結果、どちらかというと、ブルーズはアメリカに逆輸入されていないか!?と思うほどである。 そんなブルーズは、R&Rはいうにおよばず、後にアートロックをはじめとするさまざまな音楽としてさらに広がっていくイギリスの音楽の基礎となっている。本アルバムはそんなブルーズを聞くためのとっかかりとしては、出来すぎたアルバムであろう。そしてそこから、是非Savoy Brownや昔のFleetwood Macを聞いて欲しい。ロックがロックだった時代の空気がそこにある。 ちなみに現在入手できるのはCharly盤らしいのだが、これは旧アナログ盤のVol.1を復刻したものである。旧版のImmediate盤はVol.1とVol.2がカップリングになっていて、かなりお得。ちなみにアナログはVol.3まであります。
by bow1965
| 2006-11-25 18:35
| 〜80年代 英国のロック
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